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一日、一日。
着々と進む革命的ゴミ捨て活動の中、 かまけが一客のカップ&ソーサーに目を留める。 「お、これかっこええやん」 裏を返し、名前を見る。 「No..ri..ta..ke..??知らんなあ。」 一人呟くその声に、耳が反応する。 「ノリタケ?それ、もしオールドノリタケなら3万円くらいするかも。」 まあ、そんなわけはない。 笑いとともに、かまけに伝える。 「ま、まじで?」 目の中の何かが変わるかまけ。 ごそごそと動く。先ほどとは違う。「何か」を探す。 口のなかで小さく呟く「Noritake...」の文字。 「お?!! Noritake!」 わたしには届かない、高い戸棚をのぞく彼が歓喜を含む声を上げ、 なにやら箱を引っ張り出している。 見ると、30センチくらいの黄色いダンボール。 「見ろ!ほら!ノリタケって書いてあるぞ!!」 興奮した様子でかまけは箱を地面に下ろす。 ノリタケのくせに、ダンボール? わたしは驚きと疑いを隠せない。 嬉々として箱を開けるかまけ。 彼の瞳に映る「¥マーク」。猛者の目だ。 バーン! 箱から高々と取り出された黄金のやかん。 ・・・やかん?? ノリタケの、やかん?ぴかぴかの。 「ノリタケのやかん??」 わたしの、表に出してなお余りある「不審的」表情に、かまけはあらためて箱を眺める。 「Ki..n..ta..ro..u...キンタロウ・・・?」 「・・・・。」 金太郎印。 わたしには、そう見える。 そうとしか、見えない。 徐々に色を取り戻す、彼の瞳。 「・・・金太郎やん!!」 追記 さすがノリタケはレトロでおしゃれだ、と彼によって絶賛されていた黄色の箱は、 数秒後、瞬きの夢を包む、ただのダンボールとなり果てる。
by athome-0
| 2006-05-16 13:05
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